梅雨と言いながら、日増しに上がる気温に
本格的な夏が近づいているのを感じます。 
いよいよ来週金曜からはベルデライト夏の展示会です。
新作のPoisson rougeもページupの評判はなかなか好評で、
展示会で直にご覧になっていただくのが楽しみです。

今回はセミオーダーシリーズの記念すべき
リスタート第一弾の発表でもあります。
もうご覧になって感じてくださっている方もいるように
今までと大きく異なっているのは価格と扱える地金の種類です。

今回のリスタートは
原型の維持、年々増えるシリーズの在庫を考えてですが、
この数年の地金価格の変動による価格の高騰も大いに問題でした。
もともといろいろな色石をフルオーダーよりもお手頃な価格で
ジュエリーに仕立て楽しんでいただきたくて始めたセミオーダーでした。
なのに年々価格を上げざるえず、お勧めし難くなってきておりました。

そこでもう一度、ベルデライトとしての拘りと原点を棚橋と確認しました。
そして新たな発注では、これまで同様かそれ以上に
デザインの表現とクオリティーを求めながらも、
逆に自己満足的な行き過ぎた拘りで職人さんやお客様に
余計な負担をかけてたと感じた部分を削ぎ落とす方向で、
職人さんに相談し、お願いしました。

改めて考えてみると15年が経つ中でいつの間にか慣れと傲慢さが出て、
「それが普通、それが当然」と思う感覚がどこかにでて、
知らない間にお客様に押しつけてしまっていたかもとも思いました。
もちろん提案としては良い方向へ、より良いものへということでしたが、
選ぶのはお客様ですし、お金を出されるのもお客様なのですから、
そこに私達の押し売りが決してあってはいけません。
それでも重ねてきたものを変えるのは自分達だけでは難しく、
また価格については私達だけでは戻しようのない点もありましが、
デザインを工夫し、職人さんにご協力いただけた事で
デザインだけでない、新たなセミオーダーとしてリスタート出来ました。
しかも、その職人さんのおかげで、地金としてWGや赤金、青金なども扱えるようになり、
デザインとお客様の好みで対応出来るようになりました。
それに今は金とプラチナの価格が接近し、そう違いがなくなっていますが、
今後の変動によっては、地金によって価格の幅も広がる可能性があります。
まあ、現在のように価格に差がなければ、
それはそれでお好きな色味で選べる良さもありますから、
それも石の楽しみ方が広がって嬉しいですけどね。
なので、今回の気持ちを新たにし最初にデザインした「Poisson rouge」には
地金のみのリングも入れました。
新たなベルデライトのセミオーダー、是非、ゆっくりとご覧になってください。

さあ、それでは展示会に向け準備がんばりますね。